2月は、薬草趣味の会の薬草ブレンド会である。1年間、会員の皆さんが採取した薬草を粉砕して持ち寄り、全員でブレンドを行う。今年は、約40種類の薬草が集まった。この薬草茶を1年間お茶として飲用することになる。
日本茶は、農薬の問題でほとんど飲まないことにしている。米も信頼できる友人が作った無農薬無化学肥料有機栽培の玄米を購入しています。日本の米と茶葉の栽培には、ネオニコチノイド系農薬が使用されており、ネオニコチノイド系農薬の使用が、世界中からミツバチがいなくなった原因ではないかと言われている。
特に神経毒性が強いために、ミツバチは神経をやられて巣に帰れないために巣が全滅すると言われている。私たち日本人も精神的疾患や痴呆症、認知症が増加している背景にはこの農薬が原因ではないかと言っている専門家も多い。農協と化学薬品メーカーが強い日本では、使用規制が弱いのが現状だと言われている。
自分と家族の健康は、自分で守ることが大切です。薬草茶の効能は、基礎的な健康作りにある。薬草の薬分と微生物の働きにより、免疫力のアップを行い、病気をしない体を作ることにある。会員の皆様にも、薬草茶を飲むことにより、様々なアレルギー症や病気の改善が見られる。
薬草は母なる地球の贈り物です。お金を掛けずに健康になる。自然の中に育った薬草を採取して、健康作りに役立てたいものです。
http://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2012/02/neonico_20140228.pdf
今日は仕事オフの日、準備していた小玉すいか・うりぼうを使ってスイカ糖を作りました。スイカと言えば、夏の果物の代表選手です。冷たく冷やして食べるとスッとして元気が出ます。このスイカも薬草の一つなのですよ。
スイカ糖は、1年中使える自然の常備薬となります。スイカにふくまれるシトルリンは、血管を広げ血栓予防や血流を良くしてくれます。また、豊富に含まれるカリウムは、利尿作用による老廃物の排出、腎臓障害によるむくみの改善、腎臓や内臓の機能向上、腸整作用などがあります。
スイカ糖ダイエットは、1日3回スプーン一杯を食べるだけでできる簡単ダイエット法です。スイカに含まれるビタミン、アミノ酸、カリウム、リコピンなどの有効成分が、体の代謝向上と血流アップを行いダイエットになるのだそうです。
スイカ糖の作り方
(1)スイカをタワシで良く洗う。(今回はうりぼうを2個使用しました。)
(2)スイカを丸ごとぶつ切りにして、ジューサーでジュースにする。
(3)そのジュースを鍋にかけて煮ると上部が赤い粕、下部が透明の液に分離する。
(4)上部の赤い粕を取り除いて、鍋の液をタオルとキッチンペーパーでこす。
(5)2〜3度こした綺麗な透明の液を中火で煮詰めていく。
(6)途中で鍋を変えて、どんどん煮詰めていきます。(焦がさないように注意)
(7)最後の仕上げは、湯煎です。別の鍋にお湯を沸かし、その上にステンレスのボウルに入れたスイカ糖の液を入れてさらに煮詰めていきます。
(8)水あめ状になってきます。仕上がりの目安は、しゃもじなどで液をすくって、千切れずに糸を引いて落ちる状態になること。
これでできあがりです。うりぼう2個で湯のみ茶碗2個分程度のスイカ糖ができました。
保存用の瓶を加熱消毒をして瓶詰めします。冷蔵庫に入れておくと、2〜3年はもつそうです。毎日、小さじ一杯のスイカ糖を1日3回なめると、効果が出てきます。スイカが有る時に、1年分を作りましょう。夏に作る大切な自然常備薬です。薬草は、病気を予防するために活用することが大切です。元気な体を維持ずるために利用しましょう。
スイカ糖参考ホームページ
http://subserveinformation.com/suica-sugar
草を楽しむと書いて薬と読む。薬とは本来生活の中で草を楽しみ病気をしない元気な身体を作ることです。お正月のお屠蘇に始まり、春の七草、桃の節句、5月の端午の節句の菖蒲湯とちまきなど、日本には古来より薬草を生活に取り入れて健康な身体作りを心がける文化があります。
四季折々に育つ草花を山菜の天ぷらにしたり、草餅にしたり桜餅にしたり、また様々なお茶にして自然と共に豊かに暮らしてきました。母なる地球が育てる草花の中には、食べて健康作りに役立つものがたくさんあります。野に生える薬草は、まさに地球の薬箱でもあり野山は食料庫でもあるのです。
健康は普段から病気をしない身体を作ることが最も大切です。元気な身体は免疫力と自然治癒力が働き、病気をすることがありません。
現在の日本人は食品や飲料水を通して多くの添加物や防腐剤、ホルモン剤、農薬などを身体に入れているので、ほとんどの人が健康な状態ではありません。食べるものと飲むものを見直し、薬草や有用微生物を取り入れて毒素のデトックスをし、薬草の力により免疫力と自然治癒力が働く健康な体をつくることが大切です。
我が家も田舎に引っ越して、健康維持のために薬草や有用微生物について学び直し積極的に活用しています。幸せに生活していくためには、何よりも家族の健康が大切です。
9月10月は、薬草採取に忙しい時期です。添付しました薬草の写真は、アカメガシワ、カニクサ、ヨモギ、白花蛇舌草、つばきです。全て乾燥させて、用途別に粉砕して利用します。
日常的に飲料するお茶は、薬草を30種類以上ブレンドした薬草ブレンド茶です。薬草ブレンド茶は健康づくりの基本となるものです。これを福智山の白糸の滝の地下水でお茶を沸かして飲んでいます。このお茶を飲むようになって体質改善されて、花粉症などのアレルギー症状が出なくなり、風邪もひかなくなりました。
他に体調別に利用するものに白花蛇舌草や日向当帰などのガンの改善や血液の浄化と血糖値を下げる薬草などがあります。個別の薬草の説明は、ひつきのひかりのホームページとブログでご紹介していきたいと思いますので興味がある方は読んでください。
ひつきのひかりホームページ
http://www.hitsukinohikari.com
ブログ
http://ameblo.jp/hitsukinohikari-hi/
九州福岡では先日からの雨で金木犀の花が散ってしまいました。金木犀は秋の香り、どこからともなく流れてくる香りはなんともいい香りがして癒されます。我が家の金木犀も満開の時を迎えて、散る前に花を採取しました。
金木犀の花は薬花なのです。薬酒にしたり、オーデコロンなどにして楽しみます。先日から植木屋さんが庭木の剪定に来ていましたので、金木犀の剪定の前にブルーシートを敷いて花の採取をしました。濃いオレンジ色は日本の秋の色です。なんとも豊かな色です。
花を2〜3日天日乾燥して、フライパンで最終の乾燥をします。綺麗に乾燥した花をホワイトリカーに漬けて薬酒にしました。掲載している写真は2日たった写真です。オレンジがかった琥珀色の綺麗な色に染まり出しました。これを3ヶ月ほど熟成させれば、金木犀酒の出来上がりです。
薬効は滋養強壮、疲労回復、痰切り、咳止め、健胃薬、癒し効果などがあります。薬草は草を楽しむと言いますが、花を楽しむものでもあるのですね。
(2016年10月26日)
石菖(セキショウ)は山の湿地や渓流などに自生する菖蒲(ショウブ)の仲間です。すっと伸びた細長い葉っぱが特徴で、丈は4〜50センチくらいです。我が家では、福の散歩の時に湿地に生えた石菖を取ってきてプランターに植えています。
平田真知子先生の本では、中国の漢方では芳香開竅薬(ホウコウカイキョウヤク)という部類に入り、竅(キョウ)とは穴のことで、人間には九つの穴があり、体の外側と内側(外気と内気)は、穴を接点として通じている。
この穴が正常に働いている時は健康なのだそうです。つまりセキショウは体の九つの穴の働きを健全にしてくれる薬なのです。簡単に言うと目、耳、口、生殖器、肛門を健康な状態にしてくれる薬草なのです。これはすごいですよね!
際立つ特徴は、脳細胞を修復する働きがあることでしょう。痴呆や寝たきりの人の意識や記憶が改善した事例が多くあります。ボケ、痴呆に効く薬草ではセキショウが最も優れています。
ボケ症状、痴呆、健忘症、躁(ソウ)、鬱(ウツ)、てんかんに効きます。忘れっぽい、脱力感のある人が飲むと脳の働きが正常になるために意識がはっきりして元気になります。
また、老化による白内障、飛蚊症、耳鳴り、難聴、めまい、視力減退、涙目、ドライアイ、老化による視力減退もセキショウを飲んでいるとスッキリ見えてきます。
極め付けは、歳をとると下の穴が元気がなくなり、ゆるくなります。ゆるくなるとオシメをしないといけなくなります。これは、大きなショックですよね。私の人生は、これでお終いかと思います。しかし、石菖酒を飲めば大丈夫です。私が自分で体験したのでお墨付きです。それだけではありません。それ以上の効果があります。春が蘇ると言っておきましょう。飲んだ人だけが体験できる効果です。
我が家の石菖酒が無くなりそうなので新たに作ることにしました。薬酒の作り方は、容器を二つ用意して、一つの容器には35度のホワイトリカー1.8リットルに石菖の生の根茎200グラムを漬け込みます。
もう片方には、35度のホワイトリカー0.9リットルに熟地黄(ジュクジオウ)100グラムを漬け込みます。二つの容器の分量は二対一の割合です。3ヶ月たったら両方を混ぜ合わせて、1日盃(サカズキ)一杯を飲みます。
これで、自分の九つの穴が健康になってきます。早ければ、飲み始めて1ヶ月くらいで効果が出てきます。老化現象もこれで安心です。
お風呂に葉を入れると心がリラックスしてぐっすり眠れ、肩こり、リュウマチ、神経痛、腰痛、足の痛み、冷え性に効果があります。鉢植えの石菖を枕元に置いて寝ると石菖の匂いで部屋の匂いがなくなり、良い気持ちでぐっすり眠ることができるそうです。
我が家では、石菖をプランターで育てています。薬酒で使う時は、根は全て切らずに本葉と根を少し残して、植え替えてやると来年も大きくなって根を利用するとこができます。健康維持のために大切に育てたい薬草です。
薬草は母なる地球の贈り物、母なる地球に感謝。ありがとうございます。
(2016年10月28日)
春から夏にかけて我が家の庭も畑も雑草がどんどん生えてきます。とかくに雑草は、嫌われ者です。こんな雑草の名前と薬効を知ったら、家の周りの雑草は宝の山になりますよ。
アーユルベーダで重要な薬草のゴツコラ(ツボグサ)を友人に分けてもらったら、庭の片隅に沢山生えているではありませんか。また先日、友人が白花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)はガンの特効薬だと教えてくれましたが、散歩道の田んぼのあぜ道や遠賀川の河川敷に無数に自生しています。
白花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)は漢方薬としてほとんどが中国から輸入されているそうですが、田舎には何ぼでも生えています。この薬草は体の中の炎症を治す働きがあります。ガンも炎症ですから効果が大きいのです。最近ではガン治療の漢方薬として利用されるお医者さんが増えてきました。
先日の九州薬草連の大会で講演されたガン専門治療医の加藤先生も使っておられるとのことでした。しかし、この草は医薬品指定でないので食品として誰でも利用できます。田舎に行けば、たくさん生えています。
がん治療や潰瘍などの予防に大いに役立つ薬草なのです。知らないと厄介者の雑草ですが、知ったら宝物ですね。
白花蛇舌草(ビャッカジャゼツソウ)はよく洗って、乾燥させたら1センチくらいに刻んで、フライパンで軽く焦げ目をつけてお茶にしていただきます。焙じ方で香ばしさが変わります。クセのない美味しいお茶になります。
若返りの薬草・ネズミモチの採取
ネズミモチの採取をしました。ネズミの糞のような黒い楕円形の実がなることからネズミモチと言われます。在来のネズミモチと中国からもたらされたトウネズミモチがあります。公園などに街路樹として植えられているのはトウネズミモチで、薬効はどちらも変わりありません。
先日、直方市のある公園にトウネズミモチを取りに行きました。葉をブレンド薬草茶の主力の薬草にしたり、実を焙煎してネズミモチコーヒーにしたり、実を煮詰めて丸薬にしたりして利用します。
中国の本草綱目には、「補中ヲ可リ、五臓を安ジ、精神ヲ養ヒ、百病ヲ除ク」 とあります。不老長寿、滋養強壮、精神衰弱、ノイローゼなどの改善。視力減退、耳鳴り、難聴、こしけ、胃潰瘍、虚弱体質、白髪、便秘、腰痛などに効果があります。
肝臓の弱い人には肝臓に、腎臓の弱い人には腎臓に効くというように老化による内臓の弱りを強化します。百病を除き若返りをもたらす薬草だと言われています。晩秋から冬にかけて採取する貴重な薬草です。
我が家の自然微生物農園
自然微生物農法を実践して7年目を迎えます。自然微生物農法は福島県喜多方市の農事組合法人ハートプラザの高久さんに教わった農法です。自然の微生物を培養して田んぼや畑に散布します。微生物がたくさん働く土にすることで、健康で美味しい米や野菜が育ちます。
多くの田んぼや畑は、長年の農薬と化学肥料の使用で微生物と生き物が少ない土地になっています。微生物と生き物たちは、化学物質が大嫌いです。本来、自然の山は落ち葉が腐葉土となりたくさんの微生物と生き物たちによって分解され、植物の栄養となり豊かな森を作ります。
肥料を一切与えない山の草木が毎年豊かに繁茂するのは、微生物と生き物たちの働きによるものです。我が家では、畑に生えた雑草を刈り取って集め、有機質肥料と微生物を混ぜて発酵堆肥を作り畑に戻しています。発酵堆肥は1年間発酵させて使います。
畑にはたくさんの昆虫と生き物たちがいます。自然は共生と循環で成り立っていますので、それを畑に作るのが理想です。農薬をまかなければ、様々な虫たちと微生物が共生して自然のバランスを保ち、野菜を育ててくれます。自然農法は手間がかからない農法でもあります。我が家も放ったらかし農法です。
自然農法の野菜は腐りません。スーパーで買った野菜は腐ります。自然の草木は腐らずに枯れていくのです。自然農法の野菜も同じです。ダイコンもにんじんもシワシワと枯れて縮んでいきます。半分枯れたダイコンとニンジンは美味しく食べられます。
農事組合法人ハートプラザ
自然微生物農法の微生物作り
春の畑の準備をしながら、各教室の準備と自然微生物農法の微生物培養を行っています。自然微生物農法は、現代農業が化学肥料と農薬を多用するために、土壌微生物が死滅し自然で健康な土ではなくなっているので、人為的に自然にいる微生物たちを集めて培養し、土壌を本来の自然で健康な状態に戻す農法です。
微生物の培養は、常温で行うものと高温で行うものがあります。ヨモギから作るヨモギ発酵液は、ヨモギと黒砂糖を漬け込んで作る常温発酵方法です。これは、植物に活力を与えて大きく美味しい野菜を育てることができます。このほかにも多くの常温で作る発酵液作りがあります。
自然微生物農法で普段よく作るのは、総合土壌改良液です。これは、畑の微生物をより自然な状態に戻して微生物と有機質の豊かな土壌を作り、健康で美味しい米や野菜を作ることができる農法です。食味値100点の米を作った農法でもありますし、野菜の連作障害もなくすことができます。冬鳥が越冬しにくる田んぼになることでも知られています。
微生物農法は、何よりも壊された自然環境を総合的に改善し、本来の自然に近い環境を作ることにより、健康な米や野菜を作り、地球にも人間にも植物にも多くの動物たちにも自然の良い環境を取り戻すことが目的です。元になる微生物たちは、その土地の自然が残された山や竹林から採取してくるのが理想的です。
今回は、新たに薬草微生物発酵液を作りました。これは、昨年採取した薬草35種を水と黒砂糖と昆布粉末(アルギンゼット)と少量のヒマラヤ岩塩を鍋に入れて沸騰させて作ります。
常識では、沸騰させることによりほとんどの菌は死滅すると教えられていますが、死滅するのはカビや雑菌で光合成細菌などの有用微生物は生きています。1週間もすればペットボトルがパンパンになるほど発酵してきます。総合土壌改良液も同じ方法で培養します。有用微生物の多くは、100度でも死滅しないのです。
この微生物たちを田んぼや畑づくりに、また生活に活用することにより地球にも多くの生き物たちにも、そして私たち人間にも自然で健康な環境を作ることができるのです。